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おかえりモネ話-菅波先生の部屋の砂時計の考察など-

こんにちは。

 

風が涼しくなって、秋の気配を感じますね。

 

最近の私は相変わらずおかえりモネにハマっています。

どんなところが好きかというと、オープニングの映像がとても綺麗で心が洗われるような気持ちになれること。

主題歌が好きなBUMPOFCHIKENの曲なこと。

この価値観が絶対に正しいというような描かれ方がないところ。

深く傷ついた人を無理矢理よいといわれるような方向へ動かしていないところ。

主人公のモネと菅波先生を見守る登米のさやかさんや森林組合の皆さんが温かくてほっこりするところ。

モネの亡くなったおばあちゃんが、ご主人が育てている牡蠣に転生して品評会で金賞を受賞して美味しく食べられて、さらにそこからモネが持っている手作りの木の笛の新芽に生まれ変わってしまうところ。

新次さんとりょーちんが苦しくて仕方ないけど、最終回までにどう描かれるのか、きっと救いがあるはずと思えるところ。

モネの下宿先の汐見湯の菜津さんと、そこに住んでいるけど人前に出てこない宇田川さんの関係。外に出られなくなった宇田川さんに寄り添う菜津さん…。

菜津さんのおじいちゃんとおばあちゃんがかわいい。

モネと菅波先生のゆっくり育っていく関係が丁寧に描かれているところ。

役者さんが皆さんすてき。

 

はー、久しぶりにドラマにハマりました。最近はドラマからもすっかり遠ざかっていたので。

 

昨日はモネが菅波先生の部屋で1人先生の帰りを待つシーンがあったんですけど、サメ好きな菅波先生が前にモネにかわいいですねって言われて、東京の同僚のために買ったって言っていたサメのぬいぐるみが部屋に飾られているのを見て、やっぱり先生自分のために買っていたんだなとテレビを見ながらニヤニヤしてしまいました。(ぬいぐるみにちょんちょんと触って挨拶するモネが可愛かったです)

そんなサメ好きな菅波先生の部屋には砂時計が最低5つはあるようで…。

砂時計を集めるのも趣味なのか、モネにも前に縄跳び3分跳ぶと記憶力アップ?のような話をしていたし、色々なところで普段から砂時計を使うことが多いのか、分からないですけど、これは何かのメタファーでは?って言われてた方がいて、メタファーだとしたら…と考えてみました。

 

"時計(砂時計)が多い部屋"でぱっと思い浮かんだのは、ミヒャエル・エンデのモモに出てくるマイスター・ホラという時間を司る存在で、モモを導く賢者のこと。

モモとマイスター・ホラのやりとりの場面を読み返してみたんですけど、なんだかモネと菅波先生と天気予報を思ってしまう描写がありました。

時間は一種の音楽、いつでも響いているから人間がとりたてて聞きもしない音楽、とても静かな音楽だというモモ。

マイスターホラに時間のみなもとを見せてもらい、天井から差し込む光から、音楽のように響き合うハーモニーに出会うモモ。

 

おかえりモネの主人公モネの名前は百音(ももね)。震災をきっかけに音楽をやめてしまったけど、耳はすごくよくてそれは気象予報で自分で天気の変化を五感で感じて天気を予測するのに役立っているはずで、今後どこかでモネが音楽を取り戻す描写もあるはず。

そんなモネが出会って気象予報士合格のために勉強を教えて導いた菅波光太朗先生。

モネ→モモ

菅波先生→マイスターホラ

なんじゃないかなと。砂時計はそれを隠喩しているのかなと思いました。考えすぎかな。

モモをマイスターホラの元へ案内する、"少し先の未来がわかる"カメ、カシオペイアにも気象予報士という仕事と通じるものがあるんですよね。

いつだったか朝岡さんが天気予報でリードタイム、行動を選ぶための時間(この辺うろ覚えで間違っていたらすみません!)の話をしていたし、菅波先生も患者さんに迷う時間を作るための治療の話をしていました。

おかえりモネのテーマのひとつに時間っていうものもあるんだな。

新次さんの"5年って長いですか"を思い出しました。。。

モモを改めて読むと、おかえりモネにも通じる何かを感じるのではないかと思います。

 

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