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サターンリターンを振り返って。

占星術を学んでいたら、誰でも知っていると思う、それくらいメジャーな時期、サターンリターン。

 

どんな時期かというと、自分の生まれた時の土星の位置に、トランジットの土星が戻ってくる時期の事で、誰でも28歳〜30歳、58歳〜60歳、88歳〜90歳、もっと長生きしたら28年〜30年の周期で迎えます。

 

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WikiImagesによるPixabayからの画像

 

サターンリターン、皆さんどんなイメージがありますか?

 

人生で最初のサターンリターンの頃は、結婚、出産、転職など、人生で最初に迎える転機の頃と重なっていて、実際に結婚や出産など経験する人もいれば、特に目に見えては何もない人もいるだろうし、一概に必ず何かがある時期だとはとてもいえないけれど、多かれ少なかれ、人生の節目を感じる事が多い時期なのかなとも思います。

 

今日は、もう10年近く前になるけど、自分の人生最初のサターンリターンの頃を振り返って感じた事を書きたいと思います。

 

サターンリターンの頃、私は何をしていたかというと、人生で2回目の、自分の夢に体当たりで挑戦中でした。

1回目はパティシエになりたくてケーキ屋でバイトするもあえなく挫折。

自分の要領の悪さを痛感し、もう作る系の仕事は無理だろうと諦めていたけど、ある時パン作りにハマってしまった私。

天然酵母をおこす楽しさや、ゆっくり発酵するパン生地を見たり、焼き上がりのいい香りがたまらなく幸せで、いつしかパン職人になりたいと思うようになりました。

そして、それまでの仕事を辞めたいと思っていたことなどが重なり、色々ありつつやっとこさ雇ってもらえたパン屋で働き始めたのが28歳の初夏。

サターンリターンの少し手前でした。

 

このお店で1年程働かせてもらったけど、私はパン職人になる夢を叶えることはできませんでした。

 

自分が趣味で自分のペースで作るパンと、沢山のお客様に向けて時間との勝負で作る商品としてのパン作りは当たり前だけど違っていて、私は自分の体力と、自分の努力でなんとかできる技術の限界を痛感してお店を辞めました、、、なんて書くと聞こえがいいかもしれないけど、結局私はパンに対して、その技術不足を補えるだけの熱意が無かったんだと今は思います。

もっといえば、パン職人になりたい気持ちの根幹がブレていたんだと思います。

それは、人に認められたいとか、有名になりたいとか、もっといえば、パン屋で働く前に勤めていた職場を辞めたくて、パン屋に逃げたともいえる。

そりゃ、続かなくて当然だ。

 

パン屋を辞めようと思った頃、早朝から晩まで働いて心も体もヘロヘロで、ホロスコープではちょうどネイタルチャートの土星にトランジットの土星が重なっていて、「サタリタやっぱきついなー!」なんて思っていたけど、いやいや、今考えるとそれは土星なりの優しさだったのでは、と思う。

 

土星は時間を司る。

 

私のパン職人になりたいという思いが、この先の長い年月を耐えうるものか試してくれていたんだ。

きっと、私のパンに対する熱意が本気ならば、サタリタであろうとなんだろうとパン作りを手放さなかっただろうし、手放せなかったと思う。

 

世の中熱意があっても手放さなければならないこともあるだろうし、何がよくて何が悪いって事じゃなくて、じゃあ自分の限界、現実を知った上で何を選ぶのかってことを私は土星に問われていたような気がする。

 

サタリタから10年近くたってやっと冷静に当時を振り返ることができるようになったかも。

痛い思い出なんだけど、でもあの時挑戦してよかったと思う。挑戦してなかったら、今も思いを燻らせていたかもしれないし、あの時挑戦していればと後悔していたかもしれない。

挑戦して気づいたのは自分の未熟さだけど、やらなかったら気がつかないままだったかもしれない。

 

もし、サタリタ当時の私に何か伝えることができるとすれば、

「サタリタだからって大変な時期とか、試練の時なんて身構える必要はないよ、でも、もし苦しいなと感じる事があるなら、土星が何を伝えようとしてくれているのか、心と頭に聞いてみることができたらいいのかも。土星先生と呼ばれるくらいだから、きっと何か大事な事を教えてくれると思うよ。もし何かに気が付いて、自分のどうしようもなさを感じることがあっても、くれぐれも自分責めをしないように。気が付くことが大事。」

です。

 

以上、私の場合はこんな人生最初のサターンリターンでした、という話でした(^^)

 

最後まで読んで下さりありがとうございます😊