熊野旅3日目の記録です。
熊野に来て1日目は全く眠れなかったんですが、2日目は歩き疲れたんでしょう、ぐっすり眠る事ができました。
今日が熊野旅の最終日、13時台の特急で帰るので、自由時間は半日ほど。
朝食のバイキング開始とともにご飯をしっかり頂いて、ホテルをチェックアウトし、今日の目的地へ向かいます。
余談ですが、ホテルでは修学旅行の小学生さんと沢山すれ違いました。
子供さんが楽しそうにしているのはやっぱりいいなと思いました。
ホテルから桟橋へ向かう船も、2回とも修学旅行生さんと同乗^^
ちょっとだけ小学生気分にもどったのでした。
最終日の今日は、熊野那智大社へお参りします。
紀伊勝浦駅の前の通りでお土産を購入し、駅のコインロッカーで荷物を預けて、那智大社行きのバスが来るのを待ちます。
バス乗り場にもコインロッカーがあって、こちらの方が100円安かったことが軽くショックでした。
まぁ仕方ないですね。
そうしていると、那智大社行きのバスが来て、無事乗車出来ました。
バスは紀伊勝浦駅のお隣の駅、那智駅にも寄ります。
知らなかったんですが、那智駅は那智ビーチという砂浜のすぐ近くで、駅からすぐビーチに行けるみたいでした。
うわ〜、知ってたらちょっとくらい浜辺を歩く時間を作れたかもしれない。
次回熊野に来る時は、絶対那智ビーチにも来ようと思いました。
南紀、熊野が大好きになって、また来る気まんまんです。
20分くらいバスに揺られて、大門坂バス停に到着。
バスの終点は那智大社のバス停ですが、ずっと歩きたかった熊野古道を歩くため、大門坂で降ります。
私が大門坂でバスを降りて歩こうと決めたのは、熊野に来る直前。
大門坂が、私たちが熊野古道でパッとイメージする、あの木々に囲まれた石畳の古道は大門坂で、大門坂は熊野古道初心者にオススメだと書かれていたからです。
いつか熊野古道を歩きたいとずっと思っていたので、これは是非歩きたい!ということで、下調べもよくしないまま、大門坂を歩いて那智大社へ向かう事にしたのです。
大門坂のバス停で下車すると、まずどちらに行けばいいのか分かりませんでした。
近くに案内を見つけて、とりあえず上に歩けばいい事が分かり、歩き始めました。
しばらく歩くと、
よかった、道は間違えてないみたい。
真っ直ぐ進めばいいんだな。
雰囲気がありますね。
少しずつ空も晴れてきました。
いつか歩いてみたいと思っていた熊野古道。
この場所にいる事が嬉しくて嬉しくて、つい写真を沢山撮ってしまいました。
後からここは祈りの道だったことを思い出し、少し配慮が足りなかったかもと反省。
せっかくなので、写真をお楽しみください。
石畳を登り始めてすぐ、年配のご夫婦がいらっしゃいました。
なんとなく、すれ違う人に挨拶をするぞ!と意気込んでいたので、「こんにちは」と挨拶すると、「こんにちは」と返して下さって嬉しかったです。
この後も、なるべく挨拶しようと心に決めて歩きましたが、出来たり出来なかったりでした。
途中まで写真を撮りまくり、それから歩くことに集中しようと思いました。
600メートルくらいの大門坂、600メートルって楽勝かな?なんて思っていた自分の甘さを痛感しました。
息も切れ切れになっていた時、下ってこられた方が「もうちょっとですよー、頑張って」と声を掛けて下さり、それが本当に嬉しかったです。
声を掛けて頂いてから少しして、やっと階段を登りきりました。
嬉しいな。
しみじみしつつ、案内に添って那智大社へ向かいます。
空と山がきれいです。
空気もおいしい^^
大門坂を登ってから、更に坂や階段を登って、、、
やっと、やっと熊野那智大社へお参りできました。
那智大社の朱色、とても好きです。
とても気持ちの良い境内でした。
神様にお参りし、隣の青岸渡寺へ。
仏様を拝ませていただき、次は那智の滝へ向かいます。
坂や階段を下って、、、
那智の滝へ。
お水も頂きました。
那智大社のお参りで、朝のバスに一緒に乗っていた女性に何度も何度も会いました。
那智大社でも、那智大社から那智の滝に移動する時も、那智の滝でも。
言葉を交わさないだけで、ほぼ一緒に行動しているような感じ。
那智の滝の参拝も終わって、お土産物屋さんでお土産を買って外に出ると、その女性がバス停のベンチに座っていらっしゃいました。
何度もすれ違う、不思議なご縁。
私は自分から話しかけることは苦手な自分の殻に篭りがちな人間ですが、なんだか話しかけた方がいい気がして、勇気を出して話しかけました。
その女性に朝バスで一緒だったことを伝えて、どちらから来られたのかとか、他愛ない話をしました。警戒されるかなと思ったのですが、笑顔で答えてくださいました。
その方は東京から来られたそうで、今日はこれから熊野本宮大社へ向かうと言われていました。私は昨日熊野本宮へ行き、熊野川が本当に美しかったこと、バスの右側に乗ると熊野川がよく見える事、大斎原が素晴らしかったことなどをお話しました。
バスの右側がいいですよって情報を喜んで頂けて、話しかけて良かったと思いました。
その後挨拶をして女性と別れた後、直ぐにバスが来ました。
私もバスに乗るかどうか考えていたのですが、大門坂を歩いて下って、大門坂バス停から乗ってもなんとか特急に間に合いそうだったので、また歩く事にしました。
大門坂を下り始めてすぐ、2人連れの男性に会いました。
挨拶をすると、1人の方が「まだまだ?」と聞かれたので、「もうちょっとです!頑張って下さい」とお伝えしました。
登る時自分がしてもらって嬉しかった事を、今度は自分がすれ違う人にさせて貰う事が出来たこと。
ぐるぐると循環して流れて巡る言葉。
ありがたい体験を、熊野の神様の地で、祈りの道で体験させていただきました。
大門坂を下って、バス停に着くと、まだまだバスの時間まで時間がありました。
よかった、これで帰りは特急を乗り過ごさなくてすみそうです。
バスを待っている間、スマホをなくしたかと思ってヒヤヒヤしましたが、ちゃんとリュックの中にありました。
この旅の期間は丁度水星逆行が明ける直前、もろに影響をうけていて、なんども忘れ物がないか確認する事がよくありました。
バスがきて、無事紀伊勝浦駅へ到着。
コインロッカーの荷物をもって、特急に乗り、帰路につきました。
紀伊勝浦駅で、素敵なプレゼントを見つけたんですよ^^
改札の前のところに、地元の方が旅の思い出にと、那智ビーチで拾った貝殻をプレゼントととして置いて下さっていて、自由に持ち帰る事が出来るようになっていました。
貝殻は丁寧に洗って、消毒して、乾燥させているそう。
そんな温かなお心遣いが嬉しくなり、貝殻が好きなのもあって、2つ思い出に頂きました。
手を掛けて下さった方、ありがとうございます。
帰りの特急で、今回の旅を振り返っていました。
海も、川も、山も体験して、全部水で繋がっている事を実感したこと。
温かな思いやりや優しい気持ちの循環の中にいられたこと。
和歌山の、熊野の水の美しさに感動したこと。
思い出すと心がほかほかするような、ほっこりする旅でした。
またいつか是非行きたいです。
熊野旅の記録の本編はこれで終わりです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
次の記事は番外編です。