Fun!

石、星、好きなこと、楽しいこと、感じたことなど。

時々ふと思い出す人。-栗城史多さん-

2018年5月に、8回目のエベレスト登頂に挑戦するも体調を崩し、登頂を断念して下山する途中に滑落して亡くなった登山家・栗城史多(くりきのぶかず)さん。


亡くなってから1年と少したつけど、時々ふと、思い出すことがあります。


彼の事を知ったのは2015年、16年くらいだった気がします。

その少し前に遅ればせながら岳というマンガを読んだことをきっかけに山の世界に興味を持つようになりました。

それまで無縁だった登山家、アルピニストと呼ばれる方の本を読んだり動画をみたりする内に栗城さんの存在も知りました。

栗城さんはエベレスト登頂という冒険をみんなと共有するために、エベレスト登山の様子を動画で配信したりしていて、ワクワクしながら当時見ていました。


栗城さんとは生年月日が同じということをある時知り、それ以来なにか他人と思えないというか、勝手に仲間の様な気持ちで応援していました。

生まれた日が同じ人って、なんか親近感湧きませんか?


昨年の5月のある日、職場で何気なく新聞を見ていると、栗城さんの写真と名前が目に入り、エベレストで死亡という記事が載っていました。一瞬信じられず、いや新聞に載ってるんだから紛れもなく事実なんだけど…。


生前、栗城さんの登山スタイルには批判も多くあったようです。

無謀だとか、自分の実力が分かってないとか、単独無酸素と呼べないとか、色々。

正論なのかもしれないけど、自分は出来ると信じて行動していた栗城さんの姿勢を私は忘れたくない。


人生という見えない山を登る人を応援していた栗城さん。


彼が伝えたかったメッセージが、彼の冒険を応援していた人の心の中で暗闇の中のライトのように光って、人生の山道を照らしていたらいいなぁと思うし、きっと照らしているんじゃないかと思います。