子供の頃読んで、大人になってからまた読み返した方がいい気がして何年か前に購入したモモ。
子供の頃は灰色の男が気味悪くて怖かった印象が強くて、細かなストーリーを忘れ気味でした。
大人になって読むと、モモみたいな勇者に人間の奪われた時間を取り戻してもらえたらどんなにいいだろう、、、なんて思ってしまいました。
大切な事が沢山散りばめられているモモ。
忘れていた大切なことを思い出させてくれるような物語。
子供の時は、灰色の男に時間を奪われない大人になろうと思ったはずなのに、気が付いたら灰色の男の思うつぼのような大人になっていたなと思いました。
尊敬する人が「時は命なり」と仰っていて、モモの中でも人間の奪われた時間が美しい花として表現されていて、改めて生きている時間の尊さに気づかされます。
私たちが生き苦しいと感じる時は、生きているのに自分の手の中に自分の時間を掴んでいないと感じる時があるからなのかも。
どうやったら自分の命の時間をしっかり掴んで、この世界の中で地に足つけて生きていけるんだろう。
モモを読むと、考えさせられる事ばかりです。
考えさせられる事ばかりと書くと難しい話な感じを与えてしまいますが、ファンタジーでもあるので楽しく読めるんだと思います。
子供の頃灰色の男の印象が強すぎたおかげで、大人になって読むと色々新鮮な発見があって面白いです。
一番の発見はカシオペイアというカメがかわいいこと。キュンとします(^^)
ユーモアがあってかわいいのです。
(カシオペイア、28年くらいずっとカシオペアだと思い込んでいました💦目から鱗が落ちた感覚です😅)